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日光の社寺

文化遺産/1999年/日本
日本の世界遺産の中で文化遺産に位置している日光は男体山など標高2000m級の山々が連なり、古くから神仏習合の聖地で霊場であった。開山は奈良時代後期の766年(天平神護2)で、勝道上人による。以来1200年以上の歴史をもち、江戸時代には初代将軍徳川家康を祀る東照宮が建てられ、代々の将軍や全国の藩主による参拝や、朝廷からの例幣使の派遣などが行われ、江戸暮府の幕藩体制を支える重要な役割を果たしていた。
世界遺産における「日光の社寺」とは、日光山内にある東照宮、二荒山神社、輪王寺の2社1寺の建造物群及ぴ、これらの建造物を取り巻く自然環境をいう。面積は約51万㎡で、周囲には約3.7k㎡の緩衝地域も設けられている。

東照宮

日光の社寺(世界遺産)の中にある現在の東照宮は徳川家康を祀るために、1617年(元和3)に2代将軍秀忠によって造営された社殿を、1636年(寛永13)に3代将軍家光が建て替えたもので、創建当初の社殿はとても質素なものだったとされる。現在の絢爛豪華な社殿は巨樹老木を残すなど、自然の地形を利用して全体の調和をはかる工夫がなされており、「日光を見ずして結構というなかれ」、という当時の人々の礼賛の言葉が残る。
社殿の材料や構造の耐久性などにも、当時の最高の技術が取り入れられたという。本殿や石の間、拝殿、陽明門など国宝や重要文化財合わせて42棟が世界遺産に登録され、特に陽明門は龍、唐獅子、鳥、牡丹など508体の色鮮やかな彫刻で埋め尽くされ、金箔もふんだんに使われた建築美術の粋といえよう。

輸王寺

輪王寺は、日光開山の祖である勝道上人が766年に創建した四本龍寺を起源とし、1653年(承応2)に3代将軍家光の霊廟である、大猷院が造営された。東照官の威光をさまたげないようにという家光の意向で、東照宮よりも小規模で、金と黒を基調に細部の装飾も簡素に建てられたが、目立たない部分には技巧が凝らされている。また、本堂の三仏堂は東日本最大の木造建築物である。

1868年(明治1)に神仏分離令が出され、本来一体であった日光山内は東照宮、二荒山神社、輪王寺の2社1寺に分かれた。輪王寺所有の建物のうち世界遺産に登録されているのは、三仏堂周辺や大猷院周辺の建造物、四本龍寺の観音堂、三重塔など計38棟である。

二荒山神社

二荒山神社は767年(神謹景雲1)に勝道上人が、大己貴命と田心姫命、味すき高彦根命の3神を二荒山麓に祀ったのが起源である。790年〔延暦9〕には本宮神社が建てられて、山岳信仰の拠点となった。
東囲宮の西に位置する本社のほか、男体山頂には奥宮、中禅寺湖畔には中宮祠があり、その神域は日光連山を含め34k㎡に及ぶ広大なものである。

東照宮創建後は、地主神として幕府の手厚い庇護を受けた。ハ棟造りとよばれる建築様式の本殿など、現在の建物は1619年(元和5)に建て替えられたもので、日光山内最古の建造物である。
朱塗りの神橋をはじめ23棟の建造物が世界遺産に登録されている。

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2009年5月12日|

カテゴリー:日本の世界遺産